アロー

日々徒然リハビリ的な何か

記憶力が全然ないって話

とある事情でアンデルセン童話を書き写している。

 

青空文庫に載っている奴を、タイピングするのだ。

今日は赤い靴だった。

今更あらすじなんて言う必要もないのだが、大まかに言うと、ある貧しい少女が裕福なおばあさんに拾われる。繕ってもらった靴や買ってもらった靴が赤かったからか、赤い靴に執着心を持った少女は、大事な洗礼の儀式の際にも赤い靴を履いていってしまう。少女はそのことをおばあさんに咎められるが聞く耳を持たず、赤い靴を履いて二度目の洗礼を受けに行ってしまう。それを見咎めた天使によって、少女は昼夜問わず踊り続ける呪いをかけられてしまう。

少女は嘆き、踊り続ける中で、処刑人に頼んで両足を切り落としてもらう。苦しみ抜いたから、代償を払ったから、許されるだろうと安堵する少女だったが、彼女は許されない。義足を履いて礼拝に向かおうとしても、教会の入り口の前で赤い靴を履いた自分の足が踊っているために入れないのだ。

少女は泣いて泣いて、教会の神父に、真っ当な人々と共に暮らし、真っ当な人生を歩みたいと願う。神父は少女を可哀想に思って、召使として働かせる。少女は身を粉にして働く。彼女は改心し、人に好かれるようになる。やがて子供たちにせがまれるも罪の意識から礼拝堂へ行けず、小さな部屋で祈りを捧げる。すると、少女の前に呪いを授けた天使が現れ、彼女を礼拝堂へと導き、その魂を天に昇らせる。

天国では、少女に赤い靴の話をするものは誰も居なかった。

 

 

……要約力が最高に衰えているため、ずいぶん長くなってしまったがこういう話だ。私は記憶力がフヤフヤであるために、赤い靴を履いた女の子が踊って足切って終わり、みたいな感じで覚えていた(それは覚えているとは言わない)のだが、主題の件はそういうことではない。

 

タイピングしながらも時間がギリギリになったので、後は目で字を追って読んで明日にしようと思い、ざっと結末を読んだ。なるほど真に改心して許されたのねフンフン。

すると、思ったより少なかったので、これは書ききれるのでは?と急いで書いたのだが、私が目で追って読んだはずの文章の中に、自分の知らない文章が混ざっていた。

 

 けれどもカレンのこころはあんまりお日さまの光であふれて、たいらぎとよろこびであふれて、そのためはりさけてしまいました。カレンのたましいは、お日さまの光にのって、神さまの所へとんでいきました。そしてもうそこではたれもあの赤いくつのことをたずねるものはありませんでした。 

 

し、し、死んどるやんけえ!!!!!!!!!!

 

僅か500文字程度を、完全に読み違えていたのだ。タイピングする前のカレンは生きていた。なんか改心してファーってなった感じだった。なのに、タイピングをしながら改めて読んだらカレンは死んでいたのである。もうびっくりした。自分の記憶力というか読解力のなさにびっくりした。ガバガバである。読み違えたとかそういうレベルではない。読んでいないのだ。こうやって冤罪は生まれるのである。ていうか最後の方だから気ィ抜いたな貴様!!という、そういうことなのだ。

 

読書は早いほうだ。ラノベなら2時間くらいで読んでいる。

だが、このガバガバぶりが分かってしまい、私は酷く恐ろしくなったのだった。なんか、読み違えてもザーっと読み飛ばして適当に読んでいるのではないか。

だから、難しい単語とか熟語とかそういうのが身に付かないのではないか。専門用語も辞書引かずになんとなく前後のニュアンスで読んでないかお前。

 

タイピング読書、しばらく続けてみようかと思った。

ていうか続けないとー!!やだーもうこわいー!!!!

 

夏にはまだ遠く、しかし春というには些か気温の高い、そんな日の怖い話であった。